楊貴妃 (1955) : Princess Yang Kwei-Fei

香港のショウ・ブラザーズとの共同製作による、溝口健二監督初の“総天然色”作品。有名な中国の史実をもとに男女の悲恋を描いたメロドラマ。壮麗な衣装・美術が見どころだ。

監督:溝口健二
出演:京マチ子、森雅之、山村聰

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楊貴妃 (1955) / Princess Yang Kwei-Feiのストーリー

唐王朝、玄宗皇帝は妃を失い管絃に悲しみを紛らす日々を送り、如何なる美女もその心を慰め得なかった。軍人安禄山は楊家の娘玉環を王妃に推薦し、出世の糸口にしようとした。盛装した玉環は見違える程美しくなり、女官の取締役高力士は侍女紅桃をつけ延春宮に入れ、太真と改名させた。玄宗は梅林に咲き乱れる梅をみて即興曲を奏でた。其夜太真は玄宗の寝室に忍び込みその曲を弾いて注意をひいた。上元の節句の祭に、太真は平服を着た玄宗と共に行き彼の奏でる楽に合せて踊った。その夜から二人は愛し合い始め、玄宗は彼女に貴妃の位を与え寵愛した。三人の姉に位を授け、名誉慾と物慾の権化である従兄の楊国忠を宰相に任命したが、楊一族の登用と国忠の悪政は人々のうらみを買った。安禄山は節度使に昇進したが満足せず、貴妃に彼女を見出した恩を着せ共に地方へ逃げることを強請した。貴妃は拒んだが安禄山との密会を玄宗に疑われ楊家に下った。玄宗は貴妃のない生活に耐えられず、高力士と国忠に貴妃を迎える事を命じた。国民の楊一族に対する反感は激しく貴妃の姉の一人が殺され、安禄山が謀叛を起した。貴妃は辛うじて玄宗の許へ駈けつけたが、都長安は叛乱軍の手に落ち、玄宗と共に少数の兵に守られて逃れた。やがて国民は貴妃を殺せと玄宗に迫った。しかし貴妃は自ら命を断ち、その魂に惹かれるかの様に玄宗も世を去った。

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